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本気な受験者増加?
2007-11-01
本を書いている人間にとって、やはり売上状況は気になります。
私が書いた2007年秋向けの参考書で、いつもと違う状況がありました。
参考書が世に出るまで
情報処理試験は年2回実施されますので、参考書もそのサイクルに合わせて発行されることが多いです。秋の試験ですと、10月に試験が終わると、著者は出題を分析して執筆にとりかかります。3〜4ヶ月で執筆や校正を終えると、翌年1〜2月頃に原稿が出版社から印刷会社に送られます。そして、試験6ヶ月前の3〜4月頃に書店に並んで、皆様が参考書を目にすることになります。
参考書がいちばんよく売れる時期はいつでしょうか。
答は、願書の受付期間です。秋試験なら、7〜8月頃です。もちろん、春試験が終わって、さあ次は秋試験だ、と半年前から取り組む人も少なくありません。しかし、願書を出す段になって、「勉強しなくては!」と考える方が多いようです。
そして、願書受付が終わると、売上が減ってアマゾン売上ランキングも下がるのが、毎度のパターンでした。
受験戦線異状あり!?

私が2007年秋試験向けに書いたのは、この2冊です。
今回もときどきアマゾン売上ランキングをチェックしていたところ、発売当初から例年よりよく売れている感触がしました。願書受付の時期には、ランキング1,000位以内に入ることもありました。
例年と明らかに状況が変わったのが、願書受付が終わってからです。ランキングはやや下がるものの、例年ほど下がらず、2,000位くらいを維持しているのです。9月中旬を過ぎて試験まで1ヶ月を切っても、まだ売れています。今から勉強して間に合うの?と思わなくもないですが。
9月25日に試験センターから2007年度秋期試験の応募者数速報
が出ました。AN・PM・AEの3区分で応募者が微増に転じており、参考書を買う人が増える一因になったようですが、それだけでは理解しきれないことでした。
そうすると、あとは「本気な受験者」が増えていると思うしかないでしょう。アプリケーションエンジニアの受験率(=受験者数÷応募者数)は、1998〜2000年頃には50%前後でしたが、昨年2006年には59.4%まで上がっている事実もあります。
驚きの受験率上昇
さて、試験翌日に発表された2007年度秋期試験の受験者数速報
を見て、私は驚きました。
アプリケーションエンジニアの受験率が68.2%となり、昨年と比べて約9ポイントも上昇していたからです。もともと受験率の高い、初級シスアドや基本情報に迫る数字です。受験者の絶対数で見ると、昨年の6,505人から今年は7,928人となり、実に22%増加です。参考書が売れ続けていた理由はここにあったようです。ではなぜ、受験率が急上昇したのか?
ひとつは、本気で勉強した人が多かったからと推測できますが、それがなぜなのか原因が分かりません。資格試験はむしろ不況時に人気が出るとされますので、景気回復している今の状況下では説明がつきにくいのです。
もうひとつは、試験制度改正が検討されていることです。新試験制度案では「アプリケーションエンジニア」の名称がなくなりますので、今までなら「来年また受ければいいや」と思っていたような人も、今年のうちにがんばって合格しようと考えたということです。
受験率がアップするのは喜ばしいことですが、本当の理由も知りたいですね。心当たりがある方は、ぜひご意見をください。