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論文練習は手書きに限る?
2007-10-11
現在、システムアナリスト試験などの6試験区分では、午後IIで論文を書かなくてはなりません。
参考書を開くと、たいてい、手書きで練習しなさいと書いてあります。(私が執筆に絡んでいる参考書もそうですが…)
しかし、本当に手書きでないと練習にならないのでしょうか。
文字数感覚
論文は2時間で2,400〜4,000字を書かないと採点対象にもなりません。仮に、間を取って3,200字くらい(400字×8ページ)を書いたとします。(見出し行、箇条書き、行途中での改行もありますから、正味の文字数とすれば、結局は2,400字くらいでしょうか。)
確かに、手書きで3,200字はけっこう大変な分量に思えます。でも、ワープロなら、1ページ35字×35行として、わずか2枚半です。仕事でパソコンを使えば、そのくらいのドキュメントは平気で書けることが多いです。案外簡単だと思いませんか。むしろ、システム開発の顛末を3枚以内でまとめるとなると、文字数が足りないくらいです。
パソコンは思考支援ツール
パソコンを使うと、文章の修正、挿入、移動が簡単です。文章のパーツをばらばらに書いて、並べ替えてつなげることもお手の物です。それが文章構成を考える練習になります。
仕事で書いているドキュメントと比較して、文字数感覚もつかみやすいです。設問アは800字で記述することを求められますが、「ワープロでA4用紙に3分の2ページで書きなさい」と言われたと思えばよいのです。
文字数感覚をつかんでおらず、文章構成も考えられない人が、いきなり手書きでうまくいくはずがないのです。パソコンで練習することは、何も問題ありません。パソコンで書けるようになったら、手書きで練習してください。
参考書の論文例
参考書を見ると、よくまとまった論文例が載っています。パソコンを使って時間無制限で執筆し、編集者や共著者でレビューしてブラッシュアップするのですから、まとまっていて当然です。おかしな話ですが、著者は「手書きで練習しなさい」と言いながら、自身はパソコンで論文例を書いています。
しかし、現実は2時間の時間制限で、手書きしなければならないのです。参考書のような論文が書けるわけがありません(例外的に書ける人もいるでしょうが)。つまり、参考書のような論文が書ける必要はなく、2時間で書けるなりの内容があれば合格できます。
また、参考書は不特定多数の目に触れますので、守秘義務などの関係上、論文例に著者の業務経験をそのまま出すことができません。企業名を伏せても、見る人が見れば分かります。どうしても、オブラートに包んだ書き方になったり、実話を元にアレンジしてみたり、完全な創作論文だったりと、著者も苦労しています。結果として、やや説得力に欠ける内容になっていることがあります。そのあたりを割り引いて、参考書を読んだ方がよいでしょう。
著者が2時間以内で手書きした論文例を、そのまま模範論文として掲載する参考書があったら尊敬しますが、そこまでの勇気がある出版社や著者はないと思います。某資格学校の中小企業診断士講座の有名講師が、本番と同じ条件で二次試験を解き、それをそのまま「生解答」として公表したことがありますが、すごいと思いましたね。